妻のトリセツ
この本はどんな内容?
妻が夫に抱く辛い記憶であるネガティブトリガーを作らないこと、そしてポジティブトリガーの作り方を解説した1冊です。
女性脳の特徴と、理不尽な不機嫌
女性脳は過去に起こったネガティブな記憶を、それが何年も前のことでも新鮮な状態で、思い出し、知恵として活用するのが上手です。
ネガティブな記憶をよく活用するのは、女性が自分自身の身やわが子を守るための本能だそうです。
自分自身の体験だけでなく、人から伝え聞いた雑談レベルのネガティブな話でも生存のために活かします。
また女性は、周知のとおりですが、周産期・授乳期は激しいホルモン量の変化に翻弄され、鉄分などの栄養不足や、寝不足で満身創痍の状態となり、自分をコントロールできなくなります。
①女性はネガティブな記憶を保管しておく能力が高いこと
②周産期・授乳期のホルモンバランスの乱れ</p>
この2点を、まず男性は知っておかないといけませんね。
周産期や授乳期で奥さんが受けた夫から感じたネガティブな感情は、特に強く、何十年経っても、心の中に保管されます。
日常生活でも、もちろんゼロにはできないですが、ネガティブトリガーを作らないように気を付けるべし!と述べられています。
女性脳はプロセス思考
女性脳はプロセス思考のため、結婚記念日やデートはケースによって数週間前~数か月前の事前に伝える方が、理にかなっている。
例えば結婚記念日であれば、1か月前に、「結婚記念日に君の行きたがっていた○○のレストランへ行こう」と伝えてしまう。
女性脳はその日までに、どんな服を着ていこう・美容室にいこう・どんな料理がでるか調べてみようなどプロセスに幸福感を増幅させる。
デートでも来週末は「前から家族で行きたかった〇〇に行ってみよう」と誘うことで、当日までの時間を、何かと想像を膨らませて楽しんでくれる傾向だそうです。
上記のような観点からサプライズは、逆効果になるケースが多いことも紹介されていました。
妻に対する言葉と行動
結果よりも、プロセスを重視する女性脳は、夫や家族のために、毎日繰り返し行う家事を大切にしています。
ネガティブトリガー作らないため、そしてポジティブトリガーを作るためにも、夫は日々継続して行ってくれていることに対して妻へ感謝の気持ちを伝えることが大切です。
もちろんなかなか感謝に気持ちを伝えるのが恥ずかしかったり難しかったりしますよね。
その場合は、「君がずっとしてきてくれたことをちゃんと分かっている」ということをうまく伝えるようにすると良いそうです。
愛の言葉
男性は空間認識能力に優れ、拡張感覚が高いため、バイクやメカや道具を自分の体の一部のように使いこなします。
まるで神経が繋がっているような感覚でバイクを操り、道具を使う。
そして、どうやら長く一緒に暮らしている女性を、その能力を使って、自分の一部のように感じてしまう。。。
自分の右手をわざわざ褒めたり、愛を伝えないように、男は妻を褒め、愛を伝え続けたりしない。。。
しかし女性脳は、いくつになっても愛の言葉が欲っしている。
ちなみに男性脳は「1番」と言われることが好きなのに対して、女性脳が好むのは「唯一無二」
「君が一番きれいだ」ではなく「一緒にいることに意味がある。そんな女は君だけだ」の方が女性脳は嬉しい。
妻への接し方は、人それぞれ違うというのが前提で、妻の気持ちを「共感」するという根本的な考え方に気づかされる
脳科学の観点から、女性脳と男性脳の特徴と違いについて紹介されていて、まずその違いを認識することが重要なんだと感じました。
正直、ポジティブトリガーの作りかたについても、妻への接し方は人それぞれ、千差万別で、この対策が正しいという方法は一概に言えないかと思います。
ですが、科学的に女性脳の特徴についてはある程度当てはまることが多いと思います。
読んでいて、これまで私たち夫婦で意見が食い違ったり、喧嘩したことを思い返してみると、女性脳が求めていることをちゃんと理解していなくて、自分が良かれと思ってやったことが受け入れられなかったこともありました。
夫に対して「解決策」を求めているわけではなく、妻は「わかっているよ」と共感をしてほしい。
夫は良かれと思ってアドバイスしてしまう。
これも女性脳と男性脳の違いで、こういった脳の違いを理解しておくことは、よき夫婦関係を築くのに大切なことと改めて感じました。
関連書籍
女性と男性の考え方の違いについて、サクッと読める書籍です。
【過去記事へのリンク】察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方