
【内容メモ】
マッキンゼーで14年間活躍した著者の独自メソッド――
それは、「メモ書き」によって思考と感情の言語化をトレーニングすることで、どんな人でも確実に頭がよくなり、心も鍛えられるというもの。
著者が二十数年にわたって改良を続け、クライアント先で実践してもらうことで、すでに1000人を超える人が効果を実感している。
誰でも、どこでもできて、お金もほとんどかからないシンプルな方法ながら、実践した多くの人が、
「打てば響くような会話ができるようになった」
「オリジナルな企画書をすぐに書けるようになった」
「自分に自信がついた」
「嫉妬やパワハラに負けない精神力が身についた」
「自分の気持ちを素直に伝えらえるようになった」
という。
本書はそのトレーニングの方法を詳細に解説し、著者の考える思考の質とスピードの到達点、「ゼロ秒思考」への道を紹介するものである。
◉本文より
A4の紙に1件1ページで書く。
ゆっくり時間をかけるのではなく、1ページを1分以内にさっと書く。
毎日10ページ書き、フォルダに投げ込んで瞬時に整理する。
それだけで、マッキンゼーのプログラムでも十分に教えていない、最も基本的な「考える力」を鍛えられる。
深く考えることができるだけでなく、「ゼロ秒思考」と言える究極のレベルに近づける。
◉著者への質問が可能
本書の特長として、著者が「おわりに」でメールアドレスを公開し、読者のメモ書きへのフィードバックを約束している。
また、フェイスブックで特設ページを開設しており、そこで直接著者に質問できる。
フェイスブックの検索で「ゼロ秒思考」と入れてみていただきたい。
【感想】
まさにこれだ!と自分が欲していた1冊でした。
仕事やプライベートにおいて自分が抱えている、悩み、モヤモヤする気持ち。
これがときどき自分でも具体的に何に悩まされているのか?どうやって解決すれば良いのか?と思考がぐるぐると巡り巡って頭が疲れ果ててしまう。
本書ではA4用紙に自分の悩みや頭の中に巡っている考えを1分という短時間で書き出していく方法を具体的に論じている。

形式としては上の画像のようなかたち。
筆者は用紙のサイズや、縦書きか横書きか、構成など様々な方法を試してきて、このような形式が一番メモ書きをしやすく、短時間で纏めやすいようだ。
◎ポイント
・A4用紙を横向きで使用。
・タイトルを左上に。
・タイトルは自分の悩み、アイデア、思い巡っていることなどなんでも良い。
・右上には日付。
・タイトル下から、タイトルについて自分が思いつくままに書き出す。
・誰に見られるわけでもないので、頭に思い浮かぶままに書き出すこと。
良いところは、
短時間で沢山の悩みを解決できる糸口になる可能性を秘めていること。
書き出すことで精神的にもスッキリすること。
悩みやアイデアに対して、客観的な視点を持つことができること。
このメソッドを自分が苦しい時などに試してみると、自分がこんな小さなことで、悩んでいるのか?とか気付かされることもあります。
ちなみに最初はメモ書きを実践しようとしても、なかなかタイトルが思い浮かばない人も、多いようです。
そんなときは、本書にタイトルの例文も網羅されているので、参考になります。
基本的に、正しいタイトルのつけ方はないので、思い浮かぶまま書くことが大事だそうですが。

この本は自分にとって、出会いたかった一冊ですね!良い本に巡り会えて、嬉しいです。